デューントレーディングのアルガンオイルは、 モロッコの南西部「エッサウィラ」にある「Ajddigue cooperative(アジュディグ生産協同組合)」より輸入しています。 モロッコのおよそ130ある組合の中でも初期の生産組合で、100人ほどの女性が働いています。 アルガンオイルを購入することで、アジュディグ生産協同組合の活動をサポートできるのです。
イスラム圏の国では女性が現金収入を得ることがにむつかしいのが現実です。生産協同組合は、地域に住む女性の貴重な現金収入源となっています。アジュディグ生産協同組合の労働者は、全員が女性。そして、組合のオーナーでもあり、収益は平等に分配されています。
モロッコの地方に住む女性のうち、3分の2が読み書きをできないと言われています。アジュディグ生産協同組合では、女性の地位向上のため、労働者の識字教育・財務管理教育プログラムを行っています。
海外でのアルガンオイルの需要が増す一方、アルガンの木が減少し、種の確保が難しくなってきました。アジュディグ生産協同組合では、植林を行い、アルガンの森の保全をしています。
アジュディグ生産協同組合では、オイルを抽出する過程で出る殻などを、燃料や、家畜のえさなどに再利用しています。
アルガンの実の収穫や、オイルの製造は昔から女性の仕事でした。アルガンオイルの良さが海外でも認められるにつれ、その需要は高まりました。国立ラバト大学理学部教授ズビダ・シャルーフ教授は、アルガンの生息地域にとってのアルガンオイルの重要性、女性がその生産を担っていることに感銘を受けました。同時に、アルガンの木が急激に減っていることも危惧していました。アルガンの木を保護しながら、女性の地位向上に貢献できる方法をないか、そう考えた彼女は、1997年に初めて機械化された製法を取り入れたアジュディグ生産協同組合を設立しました。設立には日本の援助も入りました。
アルガンの木は8000万年前からエッサウィラ周辺の地域に自生していたと言われています。この木は近年の気候変化の影響や、乱伐によって数が減ってきています。山の浸食を防ぎ、砂漠化を止めるのに役立つ貴重な木を守るため、1998年に保護区に指定されました。地域の経済活動と環境保全を同時に実現するための事業が行われています。
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